論オルフェノク 第三章

草加言動論2

              「草加言動論2」 


草加雅人の発言内容について考察するこのページ。

第2弾は・・・、

「真理は俺の母さんになってくれるかもしれない女なんだよ」

です。

正確には言葉が少し違うかもしれないですが。

これは真理ちゃんへの思いを表した言葉ですね。


例のごとく言葉の意味だけとらえてみてください。

まず、こんな事を公言すれば今の社会ではマザコンの烙印を

押されますよね。

彼女にお母さんになって欲しいと他人に発言している訳ですから。

大人にもなってお母さんを彼女に求めているという事を公の場で

言う事が恥ずかしいというのが今のご時世。仕方ありません。

でも、そういった偏見を除いた、言葉そのものの意味というか、

真意だけ汲み取って考えてみてください。



母親を恋人に求めるという事。

これは実は男性の深層心理の中には常にあるものではないでしょうか。

逆に女性は父親を求めているのでは。

よっぽど家族への遺恨の念がない限りは深層心理でそう思っているはず。

自分の結婚した相手が実は、母から見れば父そっくりの性格やなあと

いう事は結構あるんじゃあないでしょうか。


人は安心を求めて旅をしています。

一番最初に安心感を持てたのは男性の皆さんは母親ではないでしょうか。

胎児の頃から。


父親は得てして娘を溺愛します。

逆に息子には立派に育ってほしいと思って厳しく育てます。

母親はそんな息子を見て私が息子を支えてあげなければと思い、

気にかけます。

そういった幼少時代の背景が、自分の彼女に対して

知らず知らずのうちに母親を求めるという事をさせているのではないで

しょうか。

これはあくまで私の仮説ですが。


雅人はそういう男性の当たり前の感情を堂々と他人に

公言したわけです。


この言葉はなかなか友人にも言えません。

マザコンといわれるのがオチですから。

それを言ってのけるのが雅人の魅力でもあります。

しかも、自分にとって存在が邪魔な主人公に対して。

雅人が真理の事をいい加減に思っていればこんな言葉は出ません。

屈折はしていながらも、

彼の真理への思いは相当なものです。

彼が死への岐路に立たされた時も、この真理への思いが大きく関わって

来る訳です。

彼の真理への純粋すぎる思いがこのように発言させたのではないのでしょ

うか。

彼の純粋すぎる思い。


私ははっきり言ってうらやましい。

雅人のように強烈な愛を注げるようなヒトにはまだ会っておりません。

会ってみたいものです。


みなさん、今のパートナーへの思いはいかほどですか。

結論として今回の言葉は、

「公言するのはまずいが、内に秘めておいてもよい。

 むしろそれぐらいの気持ちを持って愛を営んでほしい。」


という事ですね。

ではまた次回。


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